タイのユニオン・テキスタイル/繊維事業を停止へ/経営改善の見通し立たず

2020年12月25日(Fri曜日) 午後1時30分

 タイで紡績・繊維生産を手掛けるユニオン・テキスタイル・インダストリーズ(UT)は22日、中核事業である紡績、繊維生産を停止すると発表した。競合国との競争が激しい中、経営改善の見通しが立たないことが理由だ。

 タイ証券取引所(SET)への報告によると、同社は紡績から繊維生産まで一貫として手掛けており、主に生機を生産しているが、中国やインドなどの競合国と比較して生産コストが割高で、10年前から赤字が続いている。新型コロナウイルス感染症の世界的流行により受注が減少しており、2021年の回復も期待できないことから中核事業の停止を決めた。

 今後は紡績、繊維生産ともに原料がなくなるまで続け、それぞれ21年3月、同年6月に事業を停止する見通し。事業停止に伴い従業員は解雇する。生産機械などの設備は21年末までに売却する。

 UTには、繊維・衣料やプラスチック・ゴム・鉄鋼製品をはじめとする各種事業を手掛けるサハ・ユニオンが49・88%を出資している。UTの中核事業の停止について、サハ・ユニオンは22日付のSETへの報告で、総売上高が5%減少するにとどまり、影響は小さいとの見解を示した。

[NNA]