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帝人/中国企業とライセンス契約/電池用セパレータで

2021年01月07日(Thu曜日) 午後1時23分

 帝人はこのほど中国・上海市の上海恩捷新材料科技股フン(上海エナジー)とリチウムイオン2次電池(LiB)に使われる溶剤系コーティングセパレータ(写真)の製造に関する包括的な技術ライセンス契約を締結した。

 世界的に環境規制が強化されていることを背景に電気自動車(EV)の普及が加速しており、安全で長距離走行に耐え得るLiBの需要が急速に拡大しているという。

 帝人は2019年11月、世界トップクラスの基材生産能力とコスト競争力を持つ上海エナジーと車載用LiBに使われるフッ素系化合物による溶剤系コーティングセパレータの製造に関する技術ライセンス契約を締結していた。

 両社が生産するセパレータは顧客から高い評価を得ている。帝人は上海エナジーとの契約をより充実させるため、対象用途を広げることでさらに幅広い需要に応えられると判断し今回の契約締結に至った。

 フッ素系化合物のコーティングセパレータにアラミドのコーティングセパレータを加えた帝人保有の溶剤系セパレータ関連の特許が今回の契約の対象となる。

 用途には、従来の車載用に加えスマートフォン、タブレット、モバイルパソコンなどの電子機器用、電力貯蔵用システムが加わる。

 帝人は今回の契約を足掛かりにEV、電子機器、電力貯蔵システムなどの用途に求められるLiBの実現へ、セパレータの開発を積み重ね「市場でのプレゼンス向上を目指す」としている。