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東レ CFRP/FPSO用補修技術を開発/三井海洋開発と共同で

2021年01月07日(Thu曜日) 午後1時26分

 東レが三井海洋開発(東京都中央区)と浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)や浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備(FSO)向けに共同で開発した炭素繊維複合材料(CFRP)を用いた補修技術がこのほど腐食による減厚部への標準的補修法としてアメリカ船級協会(ABS)の承認を取得した。

 三井海洋開発はFPSOやFSOを設計・建造し、その後のオペレーション・メンテナンスサービスを提供している。

 FPSO、FSOとも保守は洋上で石油・ガスの生産を継続しながら行われ鋼材での補修しか認められていないため、資機材の搬入が容易で火気工事を伴わない工法の開発が求められていた。

 東レは狭小作業現場で施工可能なCFRPの真空成型方法の特許を持っており、この技術をFPSO、FSOの補修に適用するための検討を浮体式海洋石油ガス・生産設備分野の世界的リーディングカンパニーであり日本で唯一の専業企業でもある三井海洋開発と共同で取り組んできた。

 今回、開発した補修技術は高強度・高弾性率の炭素繊維特殊クロスを使用しており、従来の鋼材による補修法に比べ資機材の搬入が容易で少人数・短期間での施工が可能になる。火気工事を伴わないため、捕集工事が油・ガスの生産に与える影響の最小化が期待できるという。