担当者に聞く ユニフォーム最前線 (15)  カイタックトレーディング 執行役員 ユニフォーム営業部長 大倉伸治氏

2021年01月14日(Thu曜日)

問われる真価、新たな切り口で  

 ――2021年2月期の商況は。

 新型コロナウイルスの感染拡大によってこの1年間でワーキング、オフィスウエアともに大きく変化しました。テレワークや非接触販売などが増え、ユニフォームの必要性の低下を危惧しています。

 主力のOEMでは、ワーキングは電動ファン(EF)付きウエア、電熱式保温(EH)ウエア双方の引き合いが高まり堅調でしたが、オフィスウエアはテレワークや働き方改革で新型コロナ禍の影響をより受けており厳しい状況です。オフィスウエアは手を打つにも周辺商品を広げるなど具体策がなければ、今後なかなか伸ばすのが難しいでしょう。新しい切り口がなければ伸び悩むと思います。企画力の真価が問われてきます。

  ――来期(22年2月期)に向けての取り組みは。

 グループの水平戦略に注力していくとともに、川上から川下まで全流通に向け、アンテナを張り巡らせています。売れ筋やトレンドを発信できるように、グループ内や異業種からの情報・ネットワークも活用しながら、一層の企画提案力の強化に取り組みます。

  ――海外生産の現状は。

 生産面は中国が55%、残りはベトナムが中心です。中国では素材調達や地理的な優位性を生かした生産に取り組む一方、ベトナムは一段と“深化”をさせていきます。協力工場に投資し、ワーキング、オフィスウエア双方のラインを持つ自社工場化を図るとともに、検品センターのCNVと連携しながら供給力を高めます。

 カンボジアではグループの自社工場としてジーンズなどボトム生産が主体のC&Wがありますが、オゾン加工機などを導入し、東南アジアで初めての排水ゼロのエコシステムを構築しています。ワーキングの好感度カジュアル企画の縫製から洗い加工までの一貫生産を今年から本格化させていきます。

  ――流通の新業態や新型コロナ禍で市場が大きく変わりつつあります。

 サステイナブル、エシカル(倫理的)といった対応も今後は一層求められてくると思われます。さらに流通やトレンドの変化によってもろもろのリスクの取り方、備蓄の方法も変わってきます。しっかりニーズを捉えながら、QRや中小ロットへの対応力を強めていきます。

 グループや取り組み先との協業を通じて差別化・付加価値を創造していく必要があります。来期も環境の変化が続くでしょうが、新しい発信をこれからの成長につなげ、“特技創造”で勝ち抜いていきたいと思います。

(毎週木曜日に掲載)