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旭化成 ロイカ事業部/「ロイカEF」をグローバルに/4月からタイ・守山で量産

2021年01月14日(Thu曜日) 午後1時13分

 旭化成のロイカ事業部は2021年度、環境配慮型スパンデックスをグローバルに供給するための体制構築に取り組む。ドイツ工場(旭化成スパンデックス・ヨーロッパ)だけで生産してきた再生タイプ「ロイカEF」や生分解する「V550」の量産をタイや日本でもスタートさせ、世界市場をにらんだサプライチェーンの構築を急ぐ。

 同社はかねてプルミエール・ヴィジョンやアンテルフィリエールなどの海外展に「エコ・スマート」ブランドでロイカEFを打ち出し、商品開発、顧客開拓、サステイナブルな物性のPRに力を入れてきた。

 これまでは、ロイカEF、V550をともにドイツで生産してきたが、21年度からは他国へも広げグローバルに環境配慮型素材を生産・販売できる体制を整える。

 今年4月からタイ工場(タイ旭化成スパンデックス)と守山工場(滋賀県守山市)でロイカEFの量産を開始。下半期からは守山工場でV550を本格生産する。

 新型コロナ禍に伴いスパンデックスの世界的な市況は20年度上半期まで低迷していたが、昨年8月以降、回復へと転じ、10~12月期は中国を中心に需給バランスはタイトに推移しているという。

 旭化成の場合も、タイや台湾工場(台塑旭弾性繊維股フン)、中国工場(杭州旭化成アンロン)がフル操業に転じており、中国各地で工場の操業が再開する旧正月明けから市況は通常の状態に戻ると見通している。

 旭化成がロイカを事業化したのは1971年4月。今年で創業50周年を迎えており、次の50年を乗り越えていくため、このほど「NEXT50プロジェクト」をスタートさせた。

 今後も「確実な成長を続けていく」(芳賀伸一郎ロイカ事業部長)ため、生産工場で環境負荷を低減するための技術革新、高品質の追求、生産拠点網の見直しに取り組みロイカ事業の競争力強化を図る。