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東レ テキスタイル事業部門/3事業部のシナジー発揮/業績回復を急ぐ

2021年01月15日(Fri曜日) 午後1時13分

 東レのテキスタイル事業部門は2021年度、新型コロナウイルス禍で苦戦に転じたスポーツ素材の輸出を反転させるとともに、スポーツ、婦人・紳士、機能製品の3事業部間の情報共有、素材の融通を通じ新規商流の開拓に改めて力を入れる。北陸産の素材群をPRするために開設したイタリアのサンプルルームを活用し、現地ブランドへの販促にも取り組んでいく。

 同社のテキスタイル事業は、新型コロナ禍の影響によって20年度上半期は婦人・紳士服地や裏地を中心に苦戦を強いられたが「10~12月期に入って底が見えてきた」(佐々木康次テキスタイル部門長)という。

 21年度に向けては、海外拠点と連動する販促や3事業部間のシナジー発揮を目指した取り組みを強化し「少なくとも20年度の予算を上回る業績を確保する」ことを目標に掲げる。

 苦戦したスポーツ素材の輸出については「新しい商売が入り始めている」としており、新型コロナ変異種の感染状況を含む海外市場の動向を注視しながら21年度からの反転を目指す。

 海外では、東レインターナショナルイタリアに東レ合繊クラスターの商品群を展示するサンプルルームを開設。北陸産の高品質素材、高機能素材を現地ブランドに売り込んでいく。

 新型コロナ禍に伴い20年度は使い切りの防護衣「リブモア」シリーズの販売を大きく伸ばしており、21年度も引き続き大幅増を計画する。

 ユニフォームを展開する機能製品事業部が素材を販売してきたある大手SPAとの商流を、20年度は新たに婦人・紳士衣料事業部が開拓。スポーツ・衣料資材事業部を合わせた3事業部間の情報や素材の融通を促進し新規商流を掘り起こす。

 最近は地産地消を求める顧客からの要望が強まっており「こういう声に対して何ができるのかを考えていく」ことを当面の課題に位置付けている。