産地の1~3月は?(3)

2021年01月20日(Wed曜日)

三備 先行き不透明で底見えず

 デニム産地である三備地区も他産地と同じく、新型コロナウイルス感染拡大の影響で厳しい状況が続いている。

 昨年4~6月に受注量が落ち込んだ後、夏ごろから回復傾向にあったが、11月ごろから全国的に感染者が再度増加するとともに、今年1月に緊急事態宣言が11都府県に再発令されるなど、先行きの不透明感が漂う。

 篠原テキスタイル(広島県福山市)は「12~1月は前年の8割ほどで、夏に比べると戻ってきたが、感染が再拡大しつつあり先は見えにくい」(篠原由起新規事業開発リーダー)と話す。テキスタイル商社の菱友商事(同)の花田充民社長も「打開策を打とうとしていた矢先に緊急事態宣言が発令され、見直しを迫られた。中止案件も多く、底が見えない」と危惧する。

 出張や営業の自粛によってリアルでの商談が難しい中、生地ではこれまで実績のあったものや、定番品の引き合いが多いようだ。中には「この一年はインテリア関係など、アパレル製品以外での要望が多かった」(クロキの黒木立志社長)という声や、「“おうち時間”関連の生地が動いたほか、“メードイン児島”といったキーワードを欲しがる客が増えている」(ショーワの髙杉哲朗社長)といった指摘もある。

 帆布生地では、産業資材向けのほか、「柔道着といったコンタクトスポーツ向けの受注も減少している」(タケヤリの武鑓謙治社長)と言い、デニムと同じく厳しい状況が続いている。