産地の1~3月は?(4)

2021年01月21日(Thu曜日)

北陸 先の不透明感強まる

 北陸産地の稼働は7~9月を底に10~12月は回復に向かったが、1~3月も順調に回復していくという見方はまだ少ない。2回目の緊急事態宣言の影響が懸念され、秋から急回復した自動車用途も先の不透明感が残るなど先が読みにくい状況が続いている。

 産地に新型コロナウイルス禍の影響が出てきたのは昨年春からだった。衣料や資材など用途によって状況は違うが、総じてみれば昨年4~6月の稼働は受注残もあって70~80%で乗り切ったものの、7月以降は半減以下に落ち込む厳しい状況となった。

 10~12月は回復に向かい、衣料用途では国内のSPAやアウトドアなどが動き出し、中東向けも回復が見られた。インナーも堅調で、ユニフォームも別注案件などが動き出すなど明るい話が出てきたものの、海外のアウトドアなどは回復が遅いなど全体が順調に上向くのではなく、用途によって差がある状況となっている。

 資材用途は土木や衛生関連などが堅調で、自動車が7~8月ごろから急回復するなど新型コロナ禍の影響が小さかった。ただ、一気に動いたことで10~12月は糸不足となった自動車用途もここに来て不透明感が出ており、サプライチェーンが長いため遅れて動きが鈍った分野も見られる。

 今月の緊急事態宣言により、先の不透明感はさらに高まった。出張制限や実展示会開催の休止など人やモノの動きが止まることの影響が懸念される。加えて物流の混乱なども注視される。北陸では年明けからの大雪も重なり、糸や加工剤の入荷遅れなども聞かれる。