産地の1~3月は?(5)

2021年01月22日(Fri曜日)

高島  通販、ルームウエアなど堅調

 パジャマなどのルームウエアやステテコなどのインナーが主要販路である高島産地のちぢみ(楊柳、クレープ)は、ファッション衣料を主力とする他産地と比べると新型コロナウイルス禍の影響はまだましと言える。ただ、「先(の受注)が全く読めない」という状況は他産地と同じだ。

 ある織布工場は自社の受注状況を「新型コロナ禍の中では健闘しているほうだと思う」と説明する。例年よりは少ないが、激減というほどではない。別の織布工場も、通販向けや大手インナーアパレル向けが堅調と言う。

 ただ、大手アパレルとの取引がない織布工場は苦しい。新型コロナ禍で鮮明になったアパレルの優勝劣敗が産地企業にも大きな影響を及ぼしており、織布工場によって受注数量の差が激しくなる傾向が強まっている。

 短納期化や「急な注文」も増えた。そのため「先が読めない」。産地の1~3月はかつてないほど不透明感だ。

 産地唯一の染色加工場である高島晒協業組合(滋賀県高島市)は大手アパレルからの受注が堅調。産地内織布工場からの仕事が減った分を補完して好調な操業を続けている。

 2月4、5日に予定していた産地総合展「ビワタカシマ大阪」も緊急事態宣言発出に伴い中止とした。やむを得ない判断だが、産地からは「商売の停滞が心配」との声が出ている。