産地の1~3月は?(8)

2021年01月27日(Wed曜日)

尾州 21秋冬生産は例年より遅く

 尾州産地の1~3月も新型コロナウイルス感染拡大で厳しい状況だ。例年は12月上旬から次シーズン向けの生産が始まるが、今年は出遅れており年明けから始まった。産地内では在庫はさばけつつあるようだが、今後の受注は望みにくいという見方が大勢を占める。

 昨年からの新型コロナ禍に加えて暖冬の影響によって、アパレルや商社では過剰な在庫を持たないという傾向が強まっている。そのため、見込みではなく引き付けての発注となるため、尾州での21秋冬向けの生産は例年より遅れてのスタートとなった。

 引き付けての発注が顕著になっていることから、数量は望めない上によりクイックな対応が求められることになる。しかし、受注減から休業を余儀なくされている企業も多いため、生産面で対応しにくくなっているのも現実だ。

 尾州では生機の在庫は減っており、産地企業には21秋冬向けの見本の注文が入りつつある。ただ、年明けの緊急事態宣言の再発令によって先行きが不透明な状況にあるため、今後の本格生産や受注につながるかは未知数とする企業は多い。

 昨年末から気温が下がったものの、店頭ではコート類の販売は総じて厳しい。さらに、テレワークの増加などによってスーツの販売も芳しくなく、産地企業にとっては当面難しいかじ取りを強いられそうだ。