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担当者に聞く ユニフォーム最前線(16)/モリリン 繊維資材グループ 統括部長 山田 敏博 氏/糸や生地の提案に注力

2021年01月28日(Thu曜日) 午後1時5分

  ――2021年2月期のユニフォーム事業の見通しはいかがですか。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響はありましたが減収増益を見通しています。新型コロナ禍前の受注残があったことや消臭インナーが堅調に動き、厳しい中でも何とか乗り切れたという印象です。増益の要因は為替の関係もありますが、採算が取れない取引などを抑え無理をしないようにしてきたことが奏功しました。

  ――新たな素材を打ち出していますが、反応や動きはどうですか。

 昨年から本格的な訴求をしている、5千色のカラーバリエーションが特徴の原着ポリエステル糸「モコフィーロ」はまだまだです。新型コロナ禍の関係で展示会も開けていませんでした。2~3年のスパンで商売につながっていければと考えています。サステイナブルな素材でもあるため今後に期待しています。

 保温性がある中わた素材「コズミックス・ウォーム」は徐々に実績もできつつありますが、こちらもこれからです。機能性をさらに高めた「コズミックス・ウォームEX」、再生原料を使った「コズミックス・リボーン」のシリーズを含め提案に力を入れていきます。

  ――来期に向けた取り組みはありますか。

 これまでの製品OEM/ODMだけでなく、糸や生地といった素材の提案や販売を本格的に進めていきます。当社は繊維製造工場を保有しており素材の開発がしやすい環境にあります。そうした背景も生かしつつ、各部署を横断した開発をしていければと考えています。値段競争ではなく、機能性を含めた差別化を図り当社にしかできない提案とモノ作りをしていくことが重要です。そういった意味ではモコフィーロは今後良い武器になると考えています。

  ――今後のユニフォーム業界はどうなっていくと考えますか。

 アフターコロナを見据えた場合、これまでのモノの流れやニーズは様変わりするでしょう。環境配慮やエコといったサステイナビリティーの考えもより根付いていきます。いずれにせよ、今までのやり方やモノでは通用しなくなると考えています。ただ、ユニフォームという商品自体がなくなることはありませんので、そうした変化をいち早くキャッチして、それにどうやって対応していくかが問われることになります。国内市場が縮小する中で海外を視野に入れる必要性も増すでしょう。