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USコットン・トラスト・プロトコル/日本からも参加相次ぐ/日清紡、シキボウが加盟

2021年01月29日(Fri曜日) 午後1時6分

 米国の綿花栽培・綿業の総合的組織である全米綿花評議会(NCC)を中心に米綿業界が導入を進めている米綿のサステイナビリティー検証システム「USコットン・トラスト・プロトコル」に日本からも参加が相次いでいる。このほど日清紡テキスタイル、シキボウグループ(新内外綿を含む繊維事業子会社13社)が加盟した。グローバルSPAも加盟する動きが強まっているだけに、繊維原料分野で存在感が高まる。

 USコットン・トラスト・プロトコルは綿花栽培のサステイナビリティーを定量的に計測するシステム。参加する綿花農家は栽培時の土地利用、土壌炭素、水管理、土壌侵食、温室効果ガス排出、エネルギー効率などをシステムの基準を基に自己評価。そのデータはサステイナブル農業を目指す団体であるフィールド・トゥ・マーケットのフィールドプリント・プラットフォームを通じて、アパレルや小売業者などサプライチェーンの参加者に共有される。

 米国の紡織企業10社が加盟したのを皮切りに既に海外も含めて100社以上の紡織企業がシステムに参加した。日本からは日清紡テキスタイルとシキボウがいち早く参加したことになる。商社も現段階で20社以上が加盟し、日系では東洋棉花の米国子会社であるトーヨーコットンが参加している。

 アパレル・小売りの参加も拡大する。欧米のほか中国や韓国のアパレル・小売企業が加盟しており、2020年12月にはギャップも参加した。

 世界的にSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みやサステイナビリティーへの要求が高まる中、サプライチェーン全体で環境負荷低減などに取り組む動きが強まっており、そのための有力なツールとしてUSコットン・トラスト・プロトコルを利用する動きが強まる。例えばギャップは25年までにサステイナブルな綿花の使用率を100%に高めることを公約として掲げており、その達成に向けた取り組みの一つとしてUSコットン・トラスト・プロトコルに参加した。

 今後、グローバルSPAの取引条件への導入など調達戦略への組み込みが加速することで、USコットン・トラスト・プロトコルの重要性が一段と高まる可能性がある。日清紡テキスタイルとシキボウがいち早く加盟したように日本でも存在感が高まりそうだ。