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安泰ニット/最高級品をD2Cで/自社ブランド「サークルラボ」立ち上げ

2021年02月01日(Mon曜日) 午後1時19分

 ニット製品製造卸の安泰ニット(大阪市旭区)は、最高級の素材と最高の技術を投入したニット製品ブランド「サークルラボ」を2020年に立ち上げた。自社サイトでのネット通販を同年8月から開始した。新型コロナウイルス禍で衣料品需要が減退する中、大坪武彦社長は「『時代や世代を超えて愛される』最高級品を消費者へ直販するD2Cブランドとして提案し、需要の掘り起こしを進める」と話す。

 サークルラボは「本物志向」「時代を超えて愛されるもの」「着心地の良いもの」をコンセプトに創業120年を超える同社の技術の全てを投入し、最高級ニット製品の定番を作ることを目的に開発した。現在はメンズのポロシャツ、ニットドレスシャツ、セーターをラインアップする。

 素材には最高級のインド超長綿「スビンゴールド」や、世界でも年間わずか2㌧ほどしか収穫できず糸としては東洋紡糸工業だけが販売している希少なベビーカシミヤを採用した。そのほか、シキボウが日本で唯一生産している連続シルケット加工綿糸も使用する。

 縫製にもこだわった。ポロシャツは前立裏をオーバー縫いで処理するのが一般的だが、サークルラボは本縫いにすることで肌当たりを向上させた。ボタンも根巻きで取り付けることでボタンと生地の間に空間ができ、脱着が簡単になる。

 編み立て、染色加工、縫製いずれも日本で行い、「Jクオリティー」認証も取得している。価格はポロシャツが1万3200円、ニットシャツは1万9千円、ベビーカシミヤセーターが11万円など。現在、会員制交流サイト(SNS)などを活用したプロモーションを実施している。

 同社は主力の大手アパレル向けOEMのほか、オーダーメードによるニット製品販売「ニットガーデン」を展開している。OEMは昨年、一部取引先の破綻などもあって苦戦したが、ニットガーデンは個人消費者からの注文に加えて、最近では大手アパレルからイベント用アイテムなどの受注も拡大している。

 これに加えてD2Cブランドとしてサークルラボを立ち上げ、「消費者の要望を実現するオーダーメードと、メーカーとしてのこだわりを提案するD2Cブランドの2本柱にする」ことでOEMの受注減少をカバーすることを目指す。