タイ/産業界の業況判断が低下/新型コロナなどで8カ月ぶり

2021年02月01日(Mon曜日) 午後1時21分

 タイ工業連盟(FTI)によると、同国の2020年12月の業況判断指数(TISI)は前月比1・6ポイント減の85・8ポイントになり、8カ月ぶりに低下した。同月下旬にサムットサコーン県で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、景況感が悪化したとみられる。日本貿易振興機構(ジェトロ)が報告した。

 新型コロナの再流行とそれに伴う主要都市・県での感染抑止措置、民間企業・公務員への在宅勤務要請、県をまたぐ流通の遅延などがマイナス要因として挙げられる。新型コロナ以外では、輸送用コンテナ不足と継続的なバーツ高が足かせになっているようだ。

 一方で、感染予防の医療関連製品の需要拡大のほか、政府の東部経済回廊やインフラへの都市意欲の増加などはプラスに働いた。

 3カ月先のTISIの見通しも1・4ポイント下落している。タイ経済と世界経済は徐々に回復しているものの、新型コロナに対する不安感、企業の事業計画の下方修正などが作用しているようだ。

 TISIはFTIが製造業を中心とする45企業に行っている景況感に関するアンケートに基づく指標。100を超えると「業況が良い」、下回ると「業況が悪い」と判断できる。