インドネシア/繊維分野の投資実現額/昨年は2桁%の伸び

2021年02月03日(Wed曜日) 午後1時21分

 インドネシアの投資調整庁(BKPM)が1月25日に発表した2020年の投資実現額(石油ガス、金融などを除く)によると、繊維分野の投資実現額は海外直接投資(FDI)が前年比17%増の2億7980万ドル、国内直接投資(DDI)が60%増の2兆1032億ルピアといずれも2桁%の伸びを記録した。案件ベースでは、FDIが約2倍の1782件、DDIが約2・6倍の1350件だった。

 1月26日付「インベストール・デーリー」によると、インドネシア繊維業者協会(API)のリザル事務局長は「新型コロナウイルス感染拡大の影響があったものの、政府の輸入規制により国内需要を維持できたことや、雇用創出法の施行により投資環境改善への期待が高まったことなどが奏功した」と述べた。

 リザル事務局長によると、FDIは繊維産業の上流から下流の各部門で投資が実現したが、上流部門では特にシンガポール系のレーヨン繊維メーカー、アジア・パシフィック・レーヨン(APR)による工場新設事業が目立った。下流部門では、日本や韓国、中国などの企業による中ジャワ州への投資が増加した。

 今後の見通しについて、リザル事務局長は先に、貿易省商業取引監視委員会(KPPI)がAPIの要請を受け昨年10月1日から衣料品と服飾品に対する緊急輸入制限(セーフガード)発動に向けた調査を実施していることに言及。セーフガードが発動されれば、繊維産業の業績回復が加速できると期待を表明した。

[NNA]