担当者に聞く ユニフォーム最前線 (17)  チクマ 取締役 ユニフォーム事業部長 佐藤 充氏

2021年02月04日(Thu曜日)

SDGsとDXを推進

 ――ユニフォーム事業部の2020年11月期は。

 企業別注ユニフォームの新規、更改案件は、新型コロナウイルス禍以前のインバウンド需要などが旺盛だった時期に成約、進行していたこともあり、昨年以上の結果となりました。

 しかしながら、下半期以降、各方面での予算削減に伴うリピート物件の減少、備蓄アパレルの生産調整に伴うODM・OEM受注も減少したことから総じて苦戦しました。

  ――生産面での変化は。

 国内外への出張ができないことを受けて、ウェブ、リモートによる進捗(しんちょく)管理、仕様・品質確認を行いました。国内生産管理メンバーと海外スタッフがしっかりパートナー工場と意思疎通をしてくれたおかげで、品質、納期ともに支障なく行えました。

  ――今期の重点方針を。

 重点テーマは①SDGs(持続可能な開発目標)、社会課題に沿った運営と商品開発②猛暑・酷暑対策商品の開発強化③DXの推進――です。

 「気候変動への取り組み」(低炭素型社会・循環型社会への寄与)はますます重要性を増しており、当社では、環境配慮型商材を組み込んだ提案、リサイクル活動の継続、強化とともに、サーキュラーエコノミー(循環型社会)の研究も課題としています。

 北九州市と官民一体型で繊維製品のマテリアルリサイクル事業を行うエヌ・シー・エス(北九州市)の活用において、このほどLCA(ライフサイクルアセスメント)に基づき廃棄・リサイクル段階でのCO2削減効果を定量的に評価しました。

 今後のユニフォームは企画提案・生産・流通・リサイクルに至るまでの全ての工程においてのアセスメントが重要と考えています。

 現在、ユニフォーム事業部の環境配慮型商材(環境配慮型素材・製品・リサイクルを前提とした製品)の売り上げに占める構成比率は約30%でしかありませんが、中長期にわたる重要課題として、環境配慮型商品の構成比率を飛躍的に向上させていきます。

 近年、特に厳しい猛暑・酷暑下で仕事をされる方々が、快適に過ごしていただくための商品として、電動ファン(EF)付きウエアの開発も強化しています。今年は福岡、東京、大阪の「猛暑対策展」で新しいEFウエアを提案します。

 当期のデジタル技術で企業を変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)推進テーマとしては、ユニフォーム管理システムの拡充とデジタル採寸を実現するためのトライアルを重ねています。

(おわり)