産資・不織布 通信 (61)

2021年02月22日(Mon曜日)

リサイクルで環境に配慮  髙安

 国内でサステイナビリティーへの意識が高まる中、マテリアルリサイクルで存在感を発揮している髙安(岐阜県各務原市)。再生原料を使ったポリエステル短繊維のほか、ニードルパンチ不織布やステッチボンド不織布を製造し環境に配慮したモノ作りを続けている。5月には長繊維の新工場が稼働し開発にも力を入れる。

 同社は毛織物などの販売業として1952年に創業。2年後にはナイロン糸くずの回収を始め、64年にナイロンチップの加工に着手。当時のチェコスロバキアからアラクネ機を導入し67年に不織布の生産に乗り出した。81年には再生ポリエステル短繊維の生産を開始した。以降、工場や設備の増設を進めながら生産体制を整えてきた。

 同社の特徴はリサイクルによるサステイナブルなモノ作りだ。メーカーから出る廃プラスチックや合繊の糸くず、フィルムの端材などを回収して短繊維や不織布、樹脂製品といった新たな商品を生み出す。リサイクルながらも安定したモノ作りを維持しており高品質な商品を国内外に供給している。

 「廃材や端材などを引き取ることができるのが当社の強み。リサイクルはうたい文句になる」と話す野田博之常務。今後は顧客の工場から発生する廃材などを回収し、リサイクルして同じ顧客に販売するという提案を強める。「お客さんのごみをゼロにする手伝いができたら」と続ける。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け今上半期(10~3月)の売上高は前期比15%減を見込む。不織布関連も10%ほど落ち込むことが予想されるが、自動車メーカーが生産回復していることもあり自動車向けは堅調に推移。ただ、輸送機向けやアパレル向けは低迷した。短繊維も自動車向けは好調だった。

 同関市にある新工場では新規市場の開拓を進めるため開発を急ぐ。「手探りで進めてきたが、現在は徐々に形になりつつあり量産化に向けた取り組みを進めている」と述べる。新工場は4万3千平方㍍の敷地にあり、ほかにも原料倉庫2棟、短繊維倉庫1棟が建つ。

(毎週月曜日に掲載)