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旭化成紡織〈香港〉/中国新興インナーを開拓へ/欧米顧客の深耕も継続

2021年03月11日(Thu曜日) 午後1時28分

 【上海支局】旭化成紡織〈香港〉が、ポリウレタン弾性繊維「ロイカ」の糸の中国新興インナーブランドへの拡販を目指し、浙江省杭州のグループ会社との連携を強めている。中国内販は、新型コロナウイルス禍の影響からいち早く回復し、売り上げがほぼ前年並みに戻った。今年は中国内販に力を入れながら、香港にバイイングオフィスを置く欧米ブランドの深耕を続けていく。

 中国内販は2021年10月以降回復し、12月から単月売上高がほぼ前年並みで推移している。

 中国市場では、レディースインナーの「内外」や「Ubras」、ホームウエアの「蕉内(バナナイン」)など、若者から支持される新興ブランドの台頭が著しい。そのため、浙江省杭州のグループ会社と連携し、こうしたブランドに直接、アプローチする機会を増やしている。「まだ数字にはなっていないが、ロイカの高品質、高機能を訴求し、浸透させていきたい」と鈴木雅晴総経理は話す。

 一方、欧米向けも回復しつつある。欧米市場は新型コロナ禍の打撃を受けているが、その半面、新型コロナ禍によりファッションのカジュアル化が進み“巣ごもり”で一部のインドアスポーツは好調だ。これらが追い風となり、ロイカなどのスパンデックスが使われるウエアの市場が堅調であることが、回復の背景にあるとみられる。

 香港は、米中貿易摩擦に反政府デモ、新型コロナ禍が重なり、欧米ブランドのバイイングオフィスがこぞって撤退することも懸念されたが、「今のところ、そうした流れはみられない」(鈴木総経理)。そのため、今年はこうしたバイイングオフィスの開拓を改めて強化していく。