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旭化成/21年度は基盤固めの年/次期中計で良いスタートを

2021年03月17日(Wed曜日) 午後1時4分

 旭化成は2021年度(22年3月期)、22年度に始動する次期中期経営計画のための基盤を固める。21年度が最終の中計を進行中だが、新型コロナウイルス禍で事業環境が変化し、計数目標の達成は困難な可能性がある。小堀秀毅社長は「次期中計では初年度からスタートダッシュする」とし、そのための体制を21年度の1年間で作る。

 現中計で掲げる連結業績目標は売上高2兆4千億円、営業利益2400億円。2年目の21年3月期の連結業績見通し(2月9日公表)は売上高2兆910億円、営業利益1600億円。新型コロナ感染拡大の影響を受けたが、昨年11月時点の予想から上方修正するなど、想定していたほどは悪くないとした。

 ただ最終年度の営業利益目標については、事業を取り巻く環境が大きく変わったこともあって到達は難しい状況になる可能性が残っている。21年度は20年度を上回る業績を志向していくが、「計数目標よりも次の中計の初年度から良いスタートを切るための準備を整える」ことに重点を置くとした。

 今後の取り組みのキーワードは、サステイナビリティーとデジタル技術で企業を変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)、働き方改革。サステイナビリティーは多様な取り組みでビジネス化を図り、DXはさまざまな事業活動に落とし込む。働き方改革も具体的施策を進める。

 21年度の経済については「新型コロナのワクチンが普及し、治療薬ができれば後半から良くなってくる。22年度には期待感も持てる」とした。同時に「金余りの状況も見える。株への投資だけならいいが、資源価格が上がるなど、悪いインフレが起こることが懸念材料」と語った。