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旭化成アドバンス〈タイランド〉/「現地調達」「分散化」が鍵/コロナ禍前の90%まで回復

2021年03月18日(Thu曜日) 午後1時22分

 旭化成アドバンスのタイ子会社でカバーリング糸、テキスタイルコンバーティング、カーシート向け撚糸、エアバッグ包材などを製造販売する旭化成アドバンス〈タイランド〉は、新型コロナウイルス禍を契機としたサプライチェーンの変化の可能性を見据えた生産体制の再整備に取り組む。特にキーワードになるのは「現地調達」「分散化」だと指摘する。

 同社の2020年度(21年3月期)商況は、20年4~6月に新型コロナ禍による取引先の稼働停止もあって全分野で受注が減少した。7~9月は衣料分野で一部取引先向けが急回復したほか、資材分野も自動車関連が回復した。

 21年1~3月に入ると物流混乱や半導体不足などで自動車関連の取引先の生産が停滞したことで資材分野の受注がやや鈍化しているが、衣料分野は引き続き有力取引先向けが好調に推移。20年度全体では19年度実績の90%水準まで回復する見通しとなった。

 21年度は従来の基本戦略を継続しながら、市場の状況変化に即応できる生産体制の再整備とコスト削減などによる損益分岐点引き下げに取り組む。ウイズコロナに向けた商材の開発にも力を入れる。

 新型コロナ禍に加えて中国やミャンマーなど国際情勢によってはサプライチェーンに変化が生じる可能性もある。世界的に「現地調達」「分散化」がキーワードになるとして、原材料のタイ国内調達の拡大を検討する。需要家の間でも調達の分散化指向が強まっていることを好機と捉え、新規販売先の開拓に取り組む。