「インターテキスタイル 上海21春展」レビュー   (中)

2021年03月25日(Thu曜日)

来場者はジャパン・パビリオンを評価

 「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2021春」の「ジャパン・パビリオン」には、百貨店を主力販路とする高級レディースや、新型コロナウイルス禍の後も順調に成長を続けるネット通販専業ブランドなど、中国を代表するブランドが多数訪れた。こうした来場者は、今回のジャパン・パビリオンをおおむね評価している。

 ジャパン・パビリオンでは「D家」「戎美」「小虫」など高級レディース大手のトップやデザイナー、生地購買担当者が、熱心に生地を選ぶ姿が見られた。ネット通販専業ブランドは、新型コロナ禍でネットシフトが加速した追い風を受け、成長を続けているところが多い。シーズンごとではなく、常に企画、生産しており、小ロット・多品種ニーズが高い。一方、大手は生産ロットが大きいため、生地商社の備蓄品では対応できず、バイオーダーで日本製を購入するところもある。

 ネット通販専業の中高級レディース「ダディンコワ」を運営する青島紫墨服装の楊純総経理は、ジャパン・パビリオンについて「出展者のサンウェルと宇仁繊維は当社の主力のサプライヤーだ。2社の生地を高く評価している。他の出展者との取り組みも検討したい」と話した。

 実店舗が主力販路の高級レディースは「アイシクル」や「エラッセイ」「コラディオール」「雅蛍」「ダズル」などが来場した。サステイナブル素材を探しにきたブランドは「『フードテキスタイル』やオーガニックコットン、生分解性を持つ日本製レーヨン素材などが気に入った」と話した。

 一方、別の来場者からは「新型コロナ禍のため仕方がないが、出展者数がもっと多ければよい」「天然素材が少なく、(天然素材しか用いない)われわれにとっては選択肢が少ない」「日本製では納期が長過ぎて使えない。中国生産してほしい」などの意見も聞かれた。

(上海支局)