「インターテキスタイル 上海21春展」レビュー   (下)

2021年03月26日(Fri曜日)

にぎわう日系出展者ブース

 「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2021春」の日系出展者は、サステイナブル素材や機能性、独自加工などを打ち出し、来場者を引き付けた。各社ブースはどこもにぎわった。特に初日(17日)は盛況で、100~300社前後と商談したところが多かった。

 「ジャパン・パビリオン」に連続出展する生地商社7社(サンウェル、双日ファッション、瀧定名古屋、宇仁繊維、柴屋、植山織物、桑村繊維)は、小ロット・短納期ニーズに対応する備蓄品をメインに、トリアセテート繊維使いやサステイナブル素材、さまざまな加工をアピールした。サンウェルのブースでは、トリアセテート繊維とポリエステルのサテンが1番人気だった。

 国際館に単独出展したスタイレム瀧定大阪は、吸湿速乾、UVカット、透け防止、防汚の機能を持つ生地を打ち出した。

 日本製と中国製のバイオーダー品を中心に手掛ける繊維商社(豊島、田村駒、モリリン)は、独自素材ブランドを打ち出した。豊島は、天然繊維の商品を食物の残りかすを使用して染色する「フードテキスタイル」が、サステイナブル素材を求める高級レディースやスポーツブランドなどから注目された。

 新規出展の5社(ダイワボウレーヨン、興和、ティーンフォン、コゼット、鈴木晒整理)も好評だった。中でも3Dプリンター技術を用いて生地の中にダウンを入れた「ダウン・ファブリック」を出展したコゼットのブースは、黒山の人だかりが続いた。ダイワボウレーヨンでは、生分解性を持つレーヨン素材を使った生地などが引き合いを受けていた。

 合繊メーカー系の日系出展者4社(東麗酒伊織染〈南通〉、旭化成国際貿易〈上海〉、南通帝人、三菱ケミカル)は、差別化した原糸を使った独自の生地ブランドを訴求した。「ターゲットにしている多数のブランドと商談できた。例年以上の成果(東レグループ関係者)などの声が聞かれた。

(上海支局、おわり)