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旭化成アドバンス 繊維資材事業部/過去最高業績を達成/21年度も「ラスタン」「フュージョン」で伸ばす

2021年03月26日(Fri曜日) 午後1時14分

 旭化成アドバンスの繊維資材事業部は2021年度、「自動車関連資材での取り組みを強化し事業拡大を継続する」(石川智繊維資材事業部長)ことを最重点課題に位置付けている。エアバッグ関連ビジネスや耐炎繊維「ラスタン」、立体編み物「フュージョン」で開発・販促を強化し、21年度も売り上げで過去最高の更新を目指す。

 同社は20年度、マスク向けの不織布、耳ひも、ノーズワイヤーのセット販売や高密度ポリエチレン不織布「タイベック」による防護服の販売を大きく伸ばした。

 エアバッグ向けのナイロン66や包材は一時、苦戦に転じていたが、昨年11月ごろから復調し、「デリバリーに苦労するほどタイトな状況が続いている」という。

 東京五輪関連の建設ラッシュで好調な販売を続けたラスタンも一時、下降局面を迎えていたが、20年度トータルの販売量で「引き続き好調を維持できた」。

 フュージョンはマットレス向けが堅調だったほか、フュージョンをフィルターに搭載した空気清浄機の販売が新型コロナウイルス禍で「爆発的に売れた」ため、フュージョントータルでも大幅増販が確実という。

 この結果、20年度は新型コロナウイルス禍に伴う特需も含めて売り上げ、利益で「共に過去最高を確保できる見通し」となった。

 21年度については、自動車業界の復調を追い風に自動車関連資材の販売増を見込んでいる。ラスタンやフュージョンで開発を急ぐ自動車関連資材が戦列に加わってくるとともに、マスク向けのセット販売、タイベックなどでも堅調を見込めるため、少なくとも売り上げで「過去最高を更新できる」と見通している。

 エアバッグでは、縫製事業に参入するためベトナムに設立した旭化成アドバンスベトナムで昨年夏から量産を開始しており、エアバッグメーカーへのアプローチで入手した情報を次世代型エアバッグに向けた原糸や基布の開発に反映させる。

 新興国での普及、歩行者用やフロンタルセンターエアバッグといった搭載部位の広がりでエアバッグ需要は今後も順調に伸びていくとみており、基幹事業としての育成を目指す。