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旭化成アドバンス/25年度に売上高1600億円へ/営業利益は30億円以上を

2021年03月25日(Thu曜日) 午後3時8分

 旭化成アドバンスは、2021年度(22年3月期)に基盤を固めて22年度からの中期経営計画に臨む。25年度の着地を想定し、19年度に約1200億円だった売上高を1600億円に高める。繊維では資材の拡大を進め、市場は中国や米国が伸びるとみる。西澤明社長は「営業利益も30億円以上を目指す」考えを示した。

 20年度の業績は前年度比減収ながら営業利益は横ばいで推移している。繊維関連で裏地や足回り(ストッキング)が厳しかったが、マスクやガウンなどの個人防護具(PPE)、環境資材が利益を下支えした。消費が回復に向かうと予想している21年度は増収に転じ、次の中計につなげる。

 次期中計では「環境」「省人化」「健康」「安全」「オートモーティブ」を改めて重点分野に位置付け、経営資源を投入する。このうち繊維では資材を中心に環境と健康、安全、オートモーティブへのシフトを強めるほか、衣料品分野については構造改革を進める。

 環境関連では、機能性とサステイナビリティーを兼ね備えた素材ブランドとしてスポーツを軸に展開してきた「エコセンサー」をインナーやアウターの領域にも広げていく。キュプラ繊維「ベンベルグ」を使った油吸着材「B―Sweeper」などもラインアップに加えている。

 健康では除菌ワイパーやメディカルストッキングなど幅広い商材を集めて展開する。安全ではフラッシュ紡糸不織布「タイベック」を使った防護服や耐炎繊維「ラスタン」、マスク関連を中心商材に据える。オートモーティブはベトナムでのエアバッグ縫製が順調な操業を見せており、伸ばしていく。

 拠点を持っている中国、タイ、ベトナム、米国の各市場で伸ばす。このうち米国はスパンボンド不織布を使ったコーヒーフィルターやブラインドなど、巣ごもり需要に応じた商品が伸長しており、引き続き拡大を狙う。中国はベンベルグを軸にどのようなビジネスを組み立てるかになると言う。

 中計では資材を中心とする繊維と非繊維を共に成長させる。30年度も見据えているが「具体的な姿を描くのはこれから」とした。