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三菱ケミカル CFRP事業/欧州サプライチェーンを拡充/伊CPCで設備投資

2021年04月08日(Thu曜日) 午後1時18分

 三菱ケミカルは炭素繊維強化プラスチック(CFRP)による自動車部品を展開するイタリア・CPC社で世界最大級となる5千トン容量大型プレス成形機の増設を含む設備投資を行うことを決めた。スイスのグループ会社・三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズがCPC社に投資し、2023年中に設備を稼働させる。

 CFRPの成形・加工・塗装・組み立てにわたる一貫生産能力を持つCPCは設計・シミュレーション技術を駆使した部品・車両の軽量化ノウハウも併せ持ち、主に高級自動車向けのCFRP成型品メーカーとして事業を拡大してきた。

 今回の設備投資では、大型プレス成形機を増強。形状が複雑なシャーシーなど成形の難しい大型構造体の成形能力を約3倍に引き上げるほか、最新鋭のCFRP加工機、自動塗装ラインを保有する塗装工場、組み立てラインの増強を行う。

 CASEへの対応、環境規制などを背景にモビリティー分野では機体・車体の軽量化への要求が強まっており、軽量で成形性にも優れたCFRPへの注目度が上がっていると言う。

 同社グループは今回の設備投資を通じ、欧州におけるサプライチェーンを強化し、電気自動車や次世代モビリティー用途でさらに高まるCFRP製品の需要を取り込んでいく。