ごえんぼう

2021年04月09日(Fri曜日)

 息子と二人の生活が始まった。娘は1年間のリモート授業が終わり大学のある地へ、夫は親の介護と家業のため故郷へ▼家族のカタチはさまざまで、それぞれ離れて暮らす家庭も珍しくないが、風に舞うソメイヨシノの花びらに寂しさを呼び起こされる。コロナ禍で別々の暮らしを強いられる家族も少なくないだろう▼ある大学で新2年生の入学式が行われたというニュースを見た。インタビューされた女子学生は「両親がプレゼントしてくれたスーツをやっと着られてうれしい」と。ホッコリした気持ちになった▼息子の高校入学式の帰り道、満開の牡丹桜に目を奪われた。濃いピンクのふっくらした花が風にわさわさ揺れている。大量のポンポンを振って応援してくれているようだ。花言葉は〈豊かな教養〉。幾重にも重なった花弁に、積み重ねられた知識や知恵をなぞらえたといわれる。豊かな教養は人格を磨き人を強くしてくれる。