日本繊維機械学会/最新の研究成果披露/第64回年次大会開催

2011年05月30日 (月曜日)

 日本繊維機械学会は27、28日の2日間、大阪市内で「第64回年次大会」を開催した。大学、公設試験場、繊維関連企業の研究者・技術者が最新の研究成果を披露し、二日間で約350人が参加した。27日の特別講演では、工学院大学の稲葉敦教授が「カーボンフットプリントの現状と将来―繊維産業に向けて―」を報告した。

 年次大会では、「テキスタイルの科学と工学」「繊維機械の科学と工学」「ナノファイバー」「e―テキスタイル」「環境対応技術」「繊維強化複合材料」「染織品・織物文化財」「被服心理・ファッション」の9セッションに分かれて研究を発表した。

 繊維素材メーカーやアパレル、繊維機械メーカー、繊維関連企業が新商品を紹介する「新製品紹介セッション」も実施。TMTマシナリー、福原精機製作所、神津製作所、金井重要工業、サン・エンジニアリング、丸紅情報システムズ、カトーテック、大原パラヂウム化学、クラボウ、住江織物、ユニチカ、村田機械、豊田自動織機などが最新の製品を技術的背景も交えて紹介した。

 このほか、35歳以下の若手研究者が発表する「若手研究者セッション」、時間制限なしに発表者と参加者が意見交換できる「ポスターセッション」も行った。