帝人ファイバー/旭化成せんい/体操服をリサイクル/京都市、取り組み支援
2012年07月12日 (木曜日)
帝人ファイバーと旭化成せんいは京都市と共同で、京都市立の学校を対象とした学校体操服のリサイクルの取り組みを始めた。両社が2008年から全国の学校を対象に進めている学校体操服のリサイクル「体操服!いってらっしゃい、おかえりなさいプロジェクト」(通称:ティオプロ)の趣旨に賛同する学校がこの取り組みに参画し、それを京都市が支援することで環境教育を充実させる。
今回の取り組みは、自治体と共同で学校体操服のリサイクルを行う初めての事例。京都市は「リサイクルの体験」「実践的環境教育」の場を児童・生徒に提供することで環境意識を育むことができることから、(1)「エコサークル」に対応する素材を使用した体操服導入の推奨(2)回収にかかわる実務と回収・リサイクルに関する経費負担――などの支援を行う。今後はこの取り組みをほかの自治体にも提案し、日本全国に拡大を図る。
ティオプロは、帝人ファイバーの循環型リサイクルシステム「エコサークル」を活用した学校体操服のリサイクル。子供たちが身近な体操服で環境意識を育むことができるため賛同する学校は年々増え、とくに京都市では24校(小学校21校・中学校3校)が参画している。
10日には京都市立御所南小学校でセレモニーを開いた。同校は3年前に京都で最初に参画し、1~3年生までの生徒全員が循環型リサイクルによる体操服を使っている。子供たちが身近なところでエコを感じることで、「色々な場面で環境に取り組む姿勢が出てきた。リサイクルだけでなく、物を大切に使うことも学んでいる」という。