トンボ/スクールウエア総合展開催/MC支援、多角的に提案

2015年06月15日 (月曜日)

 トンボは「スクールウエア総合展示会2015」を11、12日、東京・丸の内で開催した。学校関係者を主な対象に、会場にはモデルチェンジ(MC)した最新の制服をはじめ素材、体操服、ブランド制服、販売代理店向けのディスプレーなどを集積。技術と企画、独自調査のデータなど、MCを支援する総合力を示した。

 エントランスでは、来年の創業140周年を記念したオリジナルのタータンチェックを配したサンプルが来場者を出迎えた。今春採用の新制服はMC前のウエアを並べ、新旧の違いを分かりやすく示す。全体の傾向として「ベーシックなデザインに落ち着いた色の採用が増えている」という。

 隣のホールでは、昨年に続き「制服検討委員会」を主題に、モノ作りの技術とMCの企画案を紹介した。展示は英ロキャロン社のタータンチェック、ユニフォーム研究室の独自レポート、高級感のあるウール素材やシャツ用の機能素材がそろう。ユニークなのは架空の学校のMC事例を用意し、統合新設校や進学校など、スクール・アイデンティティーや地域イメージを制服で具現化するプロセスを紹介した。

 体操服では新たに昇華プリントを採用する。文字やロゴを圧着する従来の方法に比べ表現力が向上するほか、通気性の阻害やはがれる心配もない。ウエアは、コラボブランドの「ヨネックス」「瞬足」、トンボオリジナルのモデルを紹介した。

 ほかに吹奏楽部やマーチングバンドのウエア、同社が制定した11月29日の「いい服の日」に因んだアイデアコンテスト作品、女性の視点を生かした商品開発「ウーマンズ・プロジェクト」、新ブランド「アンビー」など、同社の豊富な企画を印象付けた。