トンボ・ヘルスケア事業本部/5年後 売り上げ倍増へ/ブランドで積極拡大策

2015年08月24日 (月曜日)

 トンボ(岡山市)の介護向けユニフォームを展開するヘルスケア事業本部は、今後5年間で売り上げ倍増を目指す。福井正人ヘルスケア事業本部長は、新ブランド「栗原はるみ」の投入で販路を広げながら、「積極拡大策で大都市圏を中心に市場開拓を進める」と話す。

 2015年6月期売上高は前の期の15億7900万円から10%増となる見通しで、介護向けユニフォームを中心に、一格上をイメージしたシックなテーストの「ケアリュクス」をはじめ、主力ブランド「キラク」でも「ヒット商品が多かった」ことが増収に寄与した。

 今期は料理研究家として知名度が高い栗原はるみ氏とのコラボ企画、栗原はるみブランドの介護向けユニフォームの販売を本格化。販売目標は初年度1億円、5年後10億円を目標に掲げる。女性介護士が主なターゲットで、リネンサプライ向けを意識して工業洗濯が可能な商品を充実。ユニフォームだけでなく、介護現場で定番のエプロン、倉敷産の帆布を使ったトートバッグ、ショルダーバッグといったアイテムもそろえる。

 10月7~9日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる「国際福祉機器展2015(HCR)」では栗原はるみを軸に出展。家庭的、家族的なサービスを目指す特別養護老人ホーム(特養)や有料ホーム、訪問サービス系事業者などへ訴求する。ケアリュクスやキラクも新作を打ち出す。

 昨年から東京、岡山だけでなく、大阪にも近畿、東海エリアの営業をカバーするヘルスケア事業本部の専任者2人を置き、大都市部での市場開拓を加速。キラク、ケアリュクス、栗原はるみの3ブランドで「市場での住み分けを図りながら、地道にシェアを広げる」(福井ヘルスケア事業本部長)。