トンボ/世界の制服がそろう!/ユニフォームミュージアム拡充

2015年09月30日 (水曜日)

 学生服製造大手のトンボ(岡山市)は、「トンボ140thアニバーサリーマーチャンダイジング」の一環として玉野本社工場(岡山県玉野市)に隣接する「ユニフォームミュージアム」に「世界の制服コレクション・コーナー」を設け、今月14日から展示している。

 同社は20年前、創業120周年の記念事業として、ユニフォーム研究開発センターに「120ホール」を併設、ユニフォームミュージアムと「学校制服ショールーム」を設けた。今回、来年の創業140周年に向け取り組むトンボ140thアニバーサリーマーチャンダイジングの一環として、「教育に連なる産業として制服を先導する立場にあるものとして、世界の制服文化に思いをはせてもらう」(近藤知之社長)と、世界の制服コレクション・コーナーを設置。実際に使われている制服を3年余りかけて世界各地から収集したもので、「おそらく世界に類を見ないコレクション」と言う。

 展示する制服は、寄贈を受けた500年以上の歴史と格式を誇るウィーン少年合唱団の新旧舞台衣装や、カジュアルな米国の制服、北欧、イスラム教圏、旧共産圏、南半球(ブラジルなど)とバラエティーに富んだコレクション。英国の指導者階級や文化人を輩出するパブリックスクールのなかでも、とくに有名なザ・ナイン(初期に設立された名門9校)のうち、イートンやハロウ、ラグビー校と、世界のハイソサエティの子女が多く在学することで有名なゴードンストウンなど著名校の制服一式など、40体を新たに新設した。

 ミュージアムにはほかにも飛鳥時代から現代までの「学ぶものの変遷」として16体、詰め襟服、タータンチェックなどの「制服のルーツ」7体、旧JAL歴代のフライトアテンダント一覧といった「シンボリックなユニフォーム」10体、裁判官、騎馬警官など「近代制服のルーツとしての英国制服」8体が展示されている。