明石SUCスクールスポーツ部/今期も新規採用100校へ/「デサント」新商品好評

2015年12月02日 (水曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC、岡山県倉敷市)のスクールスポーツ部は、来入学商戦に向け「デサント」の新規採用校で目標に掲げる100校が見えてきた。新たに打ち出した「エクストラモデル」が好評。デサントの採用校は累計で約1300校になりそうだ。

 来入学商戦に向けデサントで、これまでの「エキスパート」と「ベーシック」ゾーンに加え、新たにエクストラモデルを追加した。目新しいデザインとともに、今まで刺繍だったロゴマークを転写プリントにし、シルエットも3Dのカッティングパターン「デュアルカット」による洗練したものを追求した。

 機能面も高耐久消臭「デオダッシュ」や、太陽光を効率よく吸収し熱に変える「ヒートナビ」など採用。新たにトリコット生地使いのウエアも採用し、従来品よりも軽量化した。宮﨑将人スクールスポーツ部長は「一線を画す飽きの来ないデザインや機能性が評価され、採用がよく決まっている」と話す。

 自社ブランドの「ヨットスポーツ」は、Tシャツを中心にまずまずの動きを見せる。小中学校向けが多いだけに、統合や廃校による自然減が懸念されるが、機能性を強化した新商品を充実させるとともに、パターンを今風に補正する、素材を置き換えるといった需要への対応で売り上げの拡大につなげる。

 生産は、ウインドブレーカーなど一部の仕入れ商品を除き、自社の宇部工場(山口県宇部市)や、本社さくら工場と、協力工場を含め、ほとんどが国内。デサントのエクストラモデルの動きが堅調なことから、転写プリントの設備を持つ協力工場の拡大も検討する。

 今期はスクールスポーツ部にとって、中期3カ年計画「アグレッシブ40」の最終年度となり、売上高40億円を計画している。喪失校が何校か出てきているが、昨年よりも良いペースで推移しており、宮﨑部長は「しっかり目標を達成し、次の計画を想定していきたい」と話す。