トンボ・ヘルスケア事業本部/選択肢広げ市場拡大/上期は10%増収に

2016年01月27日 (水曜日)

 トンボ(岡山市)の介護向けユニフォームを展開するヘルスケア事業本部は上期(2015年7~12月)、売上高が前年同期比10%の増収で推移した。福井正人執行役員ヘルスケア事業本部長は、「キラク」ブランドを中心に「ケアリュクス」「栗原はるみ」など「ユーザーへの選択肢の幅を広げることで市場開拓を進める」と話す。

 上期は、介護施設など1件当たりの納入金額は減っているものの、首都圏を中心に小口需要が活発的だった。前期に比べ首都圏での販売が伸びており、地方より大規模な施設が多いだけに営業活動を強化している。大阪にも近畿、東海エリアの営業をカバーする専任者を置き、大都市部での市場開拓を強めている。

 栗原はるみは、昨年7月の発表以降、供給の出足がやや遅れたものの、「サンプルの引き合いは強く、今月以降に期待」(福井執行役員)。キラクやケアリュクスでも自立する訪問介護用バッグや、撥水するTシャツ・パンツといったヒット商品ができつつあり、商品の選択肢が増えてきたことで、新規取引先の開拓につなげる。

 主力の介護だけでなく患者衣、メディカルウエア、検診衣も販売を伸ばしており、下期以降も2けた%の増収を維持しながら、通期の目標に掲げる売上高20億円の達成を目指す。