豊島/羽織るアウター継続/パンツは多様化の兆し

2017年02月17日 (金曜日)

 豊島で布帛を中心に製品OEM・ODMを手掛ける東京三部は17秋冬向けアウター提案で、ビッグシルエットのトレンド継続を見込む。年齢層で素材の違いが見られるものの、大きめのサイズで「羽織る要素が重要」なことは共通する傾向。ボトムスではワイドパンツの流れから多様化する兆しが見える。今日17日までザ・ワークス2階(東京都目黒区)で17秋冬製品展を開いている。

 ヤング向けではウール使い、ポリエステル・レーヨン混のウール調素材の引き合いが強い一方、それ以上の年代向けではダウン、中わた商材へトレンドが回帰するなど素材の違いが見られる。

 ただ、シルエット自体はオーバーサイズで抜け感を特徴とする商材に要望が集まっている。暖冬傾向が続いていることで“羽織る”要素が重要となっており、表地の目付を軽くし、中わたで保温性を確保する「軽量で暖かいアウター」のモノ作りに注力した。

 一方、ボトムスにはシルエットの多様化が見られる。2~3年トレンドが続くワイド系からスキニータイプやスカートのバリエーションにもピックアップが広がる。

 同展はモード系の「ターンアップDC」「メンズ」、ビンテージテイストの「モンタージュ」、ベーシック企画の「アディショナル・トラッド」の4テーマで約300点を、製品サンプルで披露する。

 同部ではASEAN地域生産の活用や作り込みが必要なアウター、ボトムスの展示会を昨年12月に開催している。素材とシルエットと加工感の組み合わせを選べるデニム企画「ブルームデニム」の打ち出しや、中空ポリエステルと羊毛の複合素材でアウター向けに提案した「エアジャカード」が好評だったという。