トンボ/親・子世代でギャップも/「学生服に関する意識調査」実施
2017年04月12日 (水曜日)
学生服製造大手のトンボ(岡山市)は、高校生とその母親との千組を対象にインターネット調査で「学生服に関する意識調査」を実施した。着用していた制服については親子ともブレザーが主流なものの、制服タイプの満足度では親がセーラー服、子供がブレザーの方が高く、制服イメージについても親・子世代でギャップがあることが分かった。
同調査は、3月に発表した「親と子が選ぶ”制服が似合う有名人”」の調査に続き第2弾。今回は親と子供世代の「制服に関する意識」をより深く解明するため、「着用している制服のタイプ」「制服に対するイメージ」「制服の満足度」「制服が及ぼす影響」など、さまざまな角度から、制服に関する親世代、子供世代の意識を調査結果としてまとめた。
着用している(していた)制服の種類を親子で比較すると、ブレザーが母親世代65・5%、子供世代64・2%となり、両世代ともブレザーの着用割合が最も高かった。公立高校でもブレザーの割合が高く、セーラー服が減少。男子は公立高校での学ラン着用が半数近くだったが、私立高校ではブレザー着用が6割を超えた。
着用している制服タイプ別の満足度を比べると、親世代はブレザーよりもセーラー服への満足度が高い一方で、子供世代はセーラー服よりブレザーへの満足度が高く、逆の結果だった。
制服に対するイメージは親世代が「清楚」「朝の準備が楽」「青春」と続いたのに対し、子供世代は「かわいい」「統一感」「朝の準備が楽」という順番で、利便性で共通認識があるものの、世代間のギャップが感じられた。
10種類の中から、最もふさわしいと思う制服を、両世代(各千人)が選んで投票した結果、意外にも親世代・子供世代ともにベスト3が同じ制服。ベスト4以下でも違いは見られず、「制服に対するイメージ」では両世代で違いがあるが、「ふさわしいと思う制服」では同じ制服を選び、トラディショナルなものを選ぶ際には親・子供世代ともに違いがないことが分かった。
「着用している(していた)制服を気に入っていたか」を比較すると、親世代より子世代の方が制服に満足している結果。特に私立女子高校は制服への満足度が高かった。
高校進学時における制服の影響について、親(母親)世代は13%が影響したと回答したが、男子の子供世代では6・4%と進路への影響は軽微。一方で子供世代(女子)では28・7%と、母親世代の2倍以上の影響が見られた。