クラボウ/スクール分野で新提案/学校体操服を再資源化

2018年01月30日 (火曜日)

 クラボウがスクール分野で新たな提案を始める。

 その一つが綿素材の学校体育衣料の再資源化。昨年6月からスタートした衣料品の生産工程で排出される裁断くずを再び素材にする取り組み「ループラス」を応用する。

 学校体育衣料の素材はコストや機能性を強みとしたポリエステル高混率の採用が増加傾向にあるが、体に優しい綿素材ということに加え、再資源化できる点もアピールし販売拡大を狙う。

 もう一つが学校に向けたインフルエンザ対策セット「クレンゼキット」の販売。昨年秋ごろに提案を始めたところ採用校が出はじめたという。

 クレンゼキットは、独自の抗菌・抗ウイルス加工技術「クレンゼ」に使う成分を含むスプレー▽クレンゼ加工のマスク・タオルハンカチ▽予防法を啓発するDVDとポスター――をひとまとめにしたもの。

 学校体操服分野でのループラスの応用やクレンゼキットの販売はまだ始まったばかりであり、社会貢献的な意味合いが強い。来期はさらに両方の取り組みの認知度を高め、ビジネスモデルを構築する。