くらしきコットンプロジェクト/倉敷製ジーンズ完成/産地内協力企業を表彰

2018年03月20日 (火曜日)

 岡山県倉敷市は18日、アイビースクエア(倉敷市)内で式典を開き、「~地域を紡ぐ~くらしきコットンプロジェクト」の集大成となる倉敷製ジーンズを公開した。このプロジェクトは、2017年が倉敷、児島、玉島の旧3市合併から50周年になるのを記念して推進されてきた。

 式典の冒頭、伊東香織市長が「2017年はこのプロジェクトに加え、日本遺産にも倉敷の繊維産業の物語が認定され、市内外の、より多くの人に倉敷の繊維産業の歴史を知ってもらう目的が達成できた」と総括した。

 プロジェクト中に市民を対象に開催された各種コンテスト入賞者への表彰が行われたほか、プロジェクトの協力企業として、倉敷アイビースクエア、ショーワ、ベティスミスの3社も表彰され、デニムで作られた感謝状が授与された。

 市民が栽培した綿花約600キロを用い、市内で織布、縫製したオリジナルジーンズも公開した。メンズ、レディース、キッズのほかバッグも製作された。デニムのセルビッヂ部分は市の花である藤色で縫ったほか、革パッチやバックポケットのステッチも3市合併の歴史と未来を象徴的に表現したデザインを用いる。

 この倉敷製ジーンズは30日まで、倉敷アイビースクエア内に展示される。

〈倉紡記念館を紹介/クラボウ〉

 クラボウは、くらしきコットンプロジェクトの式典後、「キッズアイデアコンテスト」に入賞した小学生、その保護者を対象にアイビースクエア内にある倉紡記念館を案内するミニツアーを行った。

 クラボウのスタッフが主要な展示物ごとに、倉敷市と同社の関わり、歴史や日本経済の発展の中で同社が果たした役割などを分かりやすく解説した。