クラボウ/学校へインフルゼロ提案/「クレンゼキット」販売

2018年05月22日 (火曜日)

 クラボウは全国の学校へ向け、「インフルエンザ“0”活動」の提案を始める。このほど子供たちの安心・安全、快適、学びをサポートするプロジェクト「クラボウスマイルスクールプログラム」を立ち上げ、その中の取り組みの一つとして進める。

 小・中・高校に向けてインフルエンザを予防するためのアイテムを一つのセットにした「クレンゼキット」の販売を始める。この商品は、独自の抗菌・抗ウイルス加工技術「クレンゼ」の成分が入ったスプレー▽クレンゼ加工のマスク・タオルハンカチ▽予防法を啓発するDVDとポスター――をひとまとめにしたもの。昨年秋ごろに提案を始め、試験的に導入した学校から好評を得たため今期から販売に本腰を入れる。

 約10校がモニターとして参加し、実際に感染者数が減少する傾向が見られたという。このうち帝塚山小学校(奈良市)、昭和小学校(東京都世田谷区)は今年秋からの導入を決めた。キットに加えクレンゼ加工を施した培地とそうでない培地をセットで学校に提供することで、本当に効果があるかを生徒が見ることができるようにし、子供の“学び”の材料にもしてもらう。

 この取り組みの原点となったのが、2016年度、15年度冬期にクラボウ繊維事業部内で行った「インフルエンザ“0”活動」。同じくクレンゼを応用し感染が一定数抑えられる成果が得られたため、今回、対外的に予防ノウハウや対策アイテムをパッケージとして提供することにした。

 クレンゼは人体に無害な固定化抗菌成分「Etak(イータック)」を繊維表面に強力に固定化する加工技術で、インフルエンザウイルスを含めて約20種の細菌・ウイルスに対する抗菌・抗ウイルス効果を持つ。効果の持続性と即効性に加え人体にも安全という特徴がある。