クラボウ/カジュアル化に対応/ユニフォームで新素材

2018年06月20日 (水曜日)

 クラボウはユニフォームのカジュアル化の流れを受けて開発した新触感生地「ランドフェイス」を発表した。また、需要が拡大している経糸にポリエステル長繊維を用いた2重織り生地「URAMEN(ウラメン)」も投入する。同社大阪本社で22日まで開催しているユニフォーム素材展で披露している。

 ランドフェイスは、カジュアル感覚のワークウエアニーズに応えるために開発した綿高混率織物。ムラ糸を使うなど糸の工夫と織りの工夫で独特の表面感と風合いを表現した。

 制電性やストレッチ性を持たせたタイプもそろえた。もちろん、高強力、高い洗濯耐性といったユニフォーム地に必須のスペックを備える。ワークウエアやトランスポート用などとして提案する。

 URAMENは、ワークウエア市場で奇麗な表面感などを表現するために経糸にポリエステル長繊維を使った素材への需要が拡大していることを受けて開発した。表面がポリエステル、裏面が綿・ポリエステルあるいは綿になるように2重織りした素材で、商標登録した「URAMEN」ブランドで展開する。高い発色性、速乾性、高強力も備える。メディカル、トランスポート、ワーク、サービス向けに提案する。

 同社はユニフォームに特化した展示会を2015年から3年連続で、広島県福山市で開いてきたが、今年は同社が創立130周年の節目ということもあり大阪での開催にした。会場ではユニフォーム用途の素材48ブランドを展示している。絹本良和ライフスタイル部ユニフォーム課長は「多くの顧客に来ていただき、当社の多彩な素材について知ってもらうことで新たなニーズを掘り起こしたい」と話す。