帝人創業100周年記念/発祥の地、米沢で行事

2018年10月02日 (火曜日)

 今年創業100周年を迎えた帝人は9月29日、発祥の地である山形県米沢市で記念行事を開いた。鈴木純社長は「この米沢で独自開発によりレーヨンを事業化して100周年。創業の精神を踏まえ、化学の無限の可能性を未来の社会に生かしていきたい」と語った。

 帝人の祖業であるレーヨン事業は米沢高等工業学校(当時、現・山形大学工学部)の教員だった秦逸三の研究が基盤になり、米沢市内に建設された工場で1918年に量産化が始まった。

 「人繊工業発祥之地」の石碑がある公園で儀式を行い、文化施設では有機ELの開発で知られる城戸淳二・山形大教授による講演や秦の挑戦を振り返る市民ミュージカルの上演、「未来せんいアワード」の表彰式が続いた。

 最先端繊維の機能を実験できるコーナーもあり、家族連れなどでにぎわった。