ボンバルディアとの契約延長/帝人 炭素繊維事業

2019年01月29日 (火曜日)

 帝人は英ボンバルディア社の航空機エアバスA220向けに炭素繊維「テナックス」を供給しており、このほどその供給契約を延長した。

 両社は2010年にテナックスの供給契約を締結。帝人は主翼、センターウイングボックス(翼胴結合部)、尾翼などの構造材向けに指定原糸としてテナックスを供給してきた。このほど新たな供給契約を締結したことによりエアバスA220に対する契約期間が2025年まで延長された。

 帝人は航空機を炭素繊維事業の主力用途の一つに位置付けている。今回の契約延長を契機に、航空機向け炭素繊維製品のマーケットリーダーとしてのソリュージョン提案力を一層、強化し、30年近傍をめどに同用途での売り上げを9億ドル以上に引き上げる。