帝人/米レネゲード社買収/高耐熱性プリプレグをラインアップ

2019年03月05日 (火曜日)

 帝人は4月、航空・宇宙用途向けに高耐熱熱硬化プリプレグを展開する米レネゲード社(オハイオ州)の全株式を取得し完全子会社化する。

 レ社は1993年創立の樹脂メーカーを母体に、2007年に設立されたプリプレグメーカーで、耐熱性樹脂について高いノウハウを持っている。

 帝人グループは世界の主要航空機メーカーが製造する航空機の1次構造材、2次構造材向けに炭素繊維「テナックス」を供給してきた。

 今後のさらなる用途開拓、グローバルな事業拡大のため、航空・宇宙用途でニーズが高まると見られている高耐熱熱硬化プリプレグに関する優れた技術、販売チャネルを持つレ社の買収を決めた。

 米サウスカロライナ州に建設中の炭素繊維製造拠点テイジン・カーボン・ファイバーズやテネシー州の同・同・アメリカ、欧州の同・同・ヨーロッパとの連携でグローバル市場での対応力を強化。30年ごろをめどに炭素繊維事業の売上高を9億ドル超に引き上げる。