ユニチカ バイオプラ「テラマック」/ストロー向け新グレード開発/従来品同様の使用感もたせる

2019年03月27日 (水曜日)

 ユニチカはこのほど、バイオプラスチック「テラマック」でストロー向けの樹脂グレード「TP―5040」を開発した。プラスチック製ストローの代替需要狙いで販促を強化するとともに他用途も開拓し、3年後に売上高5億円を計画する。

 マイクロプラスチックなどによる海洋汚染のような環境問題が関心を集めており、ユニチカには多数の顧客から既存プラスチックの代替素材としてテラマックへの要望が寄せられている。

 最近は国内外の大手飲食チェーン店を中心にプラスチック製ストローの廃止、紙製への置き換えなどの動きが顕著になっている。ユニチカはこの流れに対応し、テラマックの硬い、もろいといった物性を解消した新タイプ・TP―5040を開発した。

 紙製ストローの場合、使用時にふやけたり、かき混ぜる際に折れたりするなど耐久性や強度に難点があるものの、TP―5040は従来品同様の使用感が得られる。

 一定の条件下で分解が促進され、最終的には自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解される生分解性を特徴とする。