ユニチカトレーディング マテリアル営業部/製品販売を拡大/「エコフレンドリー」全用途に

2019年04月17日 (水曜日)

 ユニチカトレーディングのマテリアル営業部は2019年度、製品事業の拡大、エコ素材の販売を強化する。ホームテキスタイルやインナー向けの製品販売を伸ばすとともに、全用途を対象にリサイクルポリエステルを打ち出す。

 同部は、綿糸や合繊の糸売り、ホームテキスタイルや関連製品、インナー向けテキスタイルや製品の販売を担当する。18年度はインナーで苦戦を強いられたものの、糸売り、ホームテキスタイルを拡販できたため、トータルで「前年増を確保できる」(椎葉浩幸マテリアル営業部長)とみている。

 現在、中期3カ年計画を進めている。最終19年度は製品やエコ素材の販売を強化し、「増収増益を目指す」方針を掲げる。ホームテキスタイルとインナーで製品事業に取り組む。

 ホームテキスタイルでは18秋冬に綿リッチな毛布の販売を立ち上げた。専任デザイナーが企画するプリントの意匠力を「強み」に位置付け、寝装関連アイテムでの開発・販促を改めて強化し、製品販売の拡大を計画する。

 インナーでは、製品で展開する肌着やホームウエアがインナー売り上げのほぼ半分を占めている。18秋冬は暖冬の影響で苦戦を強いられた。

 海外子会社との連携で中国を中心に生地、製品を生産し日本に持ち帰るオペレーションに取り組んでいる。今後はベトナム、インドネシアへも生産地を広げ、インナー、ホームテキスタイルでの製品販売の拡大につなげる。

 同社は先に、リサイクルポリエステルを冠ブランド「エコフレンドリー」に統合するとともに販促活動を本格化させている。マテリアル営業部は難燃の紡績糸やUVケアの紡績糸「サラブリーズ」、軽量・透け防止の長繊維「クールアート」などによる開発・企画提案を進め、これらを「全用途で打ち出す」と意欲を示している。