ユニチカトレーディング/加工品を拡販/日用消耗品 海外で生産

2019年04月26日 (金曜日)

 ユニチカトレーディング(UTC)の産業資材事業本部は2019年度、中期計画に掲げる加工品による拡販、海外生産の拡大を改めて強化し業績回復を図る。

 ユニチカグループは2019年度を最終年度とする中期3カ年計画を進めている。UTCの同本部は18年度、「10%近い前年割れを強いられた」(山中伸明取締役産業資材事業本部長)ことから、19年度は17年度並み業績への回復を目指す。

 中期計画に掲げる加工品での販売拡大を改めて強化し、不織布による取り組みを重視する。中国で最終製品に仕上げて日本に持ち帰る防護服の拡販を計画するほか、不織布(ニードルパンチ)の加工品で上下水道の配管を部分補修する管路更生用途での取り組みに力を入れる。同用途の販売を2年前に立ち上げており、この2年間で2倍近い販売量を確保したと言う。

 中計は、海外でのモノ作りの拡大をもう一つの課題に掲げる。中国やベトナムのグループ会社との連携を通じ、水切りネットやワイピングクロスといった製品で販売する日用消耗品、生活資材用テキスタイルの海外生産に乗り出す。

 ユニチカが先に、バイオプラスチック「テラマック」でストロー向けの樹脂グレードを開発。UTCは販促活動を立ち上げており、下半期から実際の販売を立ち上げたいと考えている。