ユニチカトレーディング 20春夏婦人服地/再生ポリエステル前面に/EU向け輸出にも意欲

2019年06月06日 (木曜日)

 ユニチカトレーディングは、20春夏用レディース衣料素材で、環境配慮型の再生ポリエステル「エコフレンドリー」を前面に商戦に臨んでいる。

 ゴムまりのような反発感が特徴の「ペオス」、独特の光沢やきしみ感を持つ「ノイエ」、ドライタッチ、リネン調の質感を持たせた「ジュフィー」を再生原料で既に商品化している。6月中に染め上がり品を完成させ生地商などに披露。エコへの関心が強い欧州連合(EU)のメゾンへのアプローチにも意欲を示している。

 婦人フルアイテムをターゲットにペオス、ジュフィーを織・編み物で、ノイエを織物で投入。「まずこれら3素材を一定のボリュームに育成したい」(森本恵治レディス営業部長)と言う。

 同営業部は2018年度(19年3月期)、ニットの販売は堅調だったものの織物が低調で全体としては苦戦。19年度は婦人服地で前年並みの販売量確保を目指すとともに、製品OEMで展開するSPA向けカジュアルシャツ、ドレスシャツを伸ばす。