帝人フロンティア ポリエス長糸/カーテン用7%増収計画/生地販売も拡大へ

2019年06月24日 (月曜日)

 帝人フロンティアの繊維素材本部原料部は、2020年3月期のカーテン用ポリエステル長繊維糸・生地販売で前期比7%増収を計画する。

 同部のポリエステル長繊維販売額のうち、カーテン用は約35%を占める。強みである機能糸とともに、村昭繊維興業(石川県宝達志水町)と連携した仮撚加工や、JKファブリック(同能美市)と組んでビームの状態で供給するビームサプライ、国内機業と連携した取り組みなどを押し進め、7期連続増収と拡大基調が続いている。

 19年3月期は7%増収だった。大手家具・インテリア小売り向けが堅調だったほか、18年3月期に5%以下だった薄地を主力とした生地の販売比率が7%前後まで高まった。

 今期も引き続き、糸販売に力を入れるとともに、生地販売を増やす方針。中国上海の現地法人に設けた原料部と連携して、南通帝人も一部活用した組み立てで薄地を拡販する。生地販売比率は今期、10%前後まで高まる見込みだ。

 さらに糸だけでは機能性の追求に限界があるとし、「国内産地と連携し、糸、織・編み、染色加工の総合力で高度化を進める」(大寺剛史原料部部長)。

 北陸産地や桐生産地と連携して、北陸とは数量が求められる販売先へ対応、桐生とは病院やホテルなどコントラクト向けの薄地を中心に開発を進める。