帝人フロンティア/欧州市場に感性訴求/PVは四つの企画テーマで

2019年09月17日 (火曜日)

 帝人フロンティアは、ファッション性や感性を付与した生地を打ち出し、欧州市場でクリエーターとしての存在感を高める。今日17日に開幕するファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン(PV)・パリ」では四つの企画テーマを設け、洗練された手触りや繊細な風合いを提案して顧客の目を引き付ける。

 今回展では、ポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」、次世代型ファブリック「デルタピーク」などを出展。独自の秋冬向けテキスタイルコレクションで、企画テーマである「緻密で洗練された手触り」「繊細な風合いと雰囲気」「都会生活のための機能素材」「光沢のある上質感」を表現する。

 緻密で洗練された手触りでは、ソロテックスの高密度タフタやスパンタイプを使った綿ライクのテクノ調織物、デルタピークの布帛調ニットなど、きめ細かく設計したアウター素材を披露。繊細な風合いと雰囲気は、シルク調ポリエステル「フィブリット」、ナチュラルな外観と風合いを持つ「アスティ」で表す。

 都会生活のための機能素材では、構造撥水(はっすい)素材「ミノテック」、日本の高い後加工技術を駆使した本格ウール調素材「フルフラン センツァラーニ」をはじめとするテクニカル素材を並べる。そのほか、流麗な気品のあるエレガントな生地で光沢感のある上質感を演出する。

 さらに展示品全体でエコフレンドリーを、植物由来成分を含むソロテックスとリサイクルポリエスエル素材を「エコフレンドリー プロダクツ/マテリアル」に、PFOA(パーフルオロオクタン酸)フリーやフッ素フリーなどの環境負荷の低い仕上げ加工を施した「エコフレンドリーフィニッシュ」に分類し、来場者に訴求する。