「カーボン・プロ」がアワード受賞/帝人グループのCSP社

2019年10月03日 (木曜日)

 帝人グループで軽量複合材料部品を製造・販売する米コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP)の世界初の量産自動車向け熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)が、「CAMX アンサパスト イノベーション アワード」を受賞した。

 今回、受賞したのは帝人のCFRTP製品「セリーボ」で帝人、CSP社が米GMとの共同でピックアップトラック向けに開発したピックアップボックス(荷台)「カーボン・プロ」。

 スチールによる荷台に比べ約40%の軽量化、約10倍の耐衝撃性を実現するとともに耐腐食性にも優れているところが特徴。従来素材では難しかった複雑なデザインに成形することができ、リサイクルも容易なことが今回の受章につながった。

 同アワードは、米国の複合成形材料業界団体のACMAと国際的な複合成形材料業界団体SAMPEが毎年、共同で主催する展示会・CAMXにおいて市場への影響が大きかったコンポジット技術を表彰するもの。