豊島「環境意識調査」/環境配慮のファッションに関心/7割以上が取り入れに意欲

2019年10月09日 (水曜日)

 豊島がこのほど実施した洋服・ファッションに関する環境意識調査では、7割以上の消費者が「環境に配慮したファッションを取り入れたい」と回答した。約7割が、環境配慮を打ち出す企業やブランドに対し「イメージが向上する」と答えた。調査結果を受け、同社は「消費者の多くがファッションに関する社会的課題に関心を抱き、環境や社会に配慮したファッションに意欲的なことが分かった」としている。

 調査は全国の15~49歳の男女1089人を対象に行った。

 普段の洋服・ファッション選びのポイントについての質問では、「デザイン」と「価格」がともに74%以上の回答を得た。「環境への配慮」は5・3%にとどまった。環境問題に関心はあっても、服選びには実利を優先する傾向が表れた。

 衣料品の製造過程で生じる社会的課題については、「労働環境・賃金問題」が69・4%と最も割合が高い項目となり、次いで「動物虐待」が62・3%だった。「海洋汚染」と「土壌汚染」も50%前後の回答があった。

 最も身近なサステイナブル(持続可能な)素材には、76・8%の回答者が「オーガニックコットン」を挙げた。